2009年12月26日土曜日

読むこと、書くことについて

今、ショーペンハウエルの「読書について」を読んでいる。そこで著者は、「良書のみを読むことの重要性」を語っている。時間は有限なものであり、悪書を読んでいる暇も惜しいし、ためにならない。昨今の日本の「自分向上本」の類いでも、書かれていることだ。(ショーペンハウエルの焼き直し?)確かに、古典を読むことで得られることは大きいし、周りの人達が(日本では)古典を現在読まないなかでは、差別化にも繋がると思う。ただ、このショーペンハウエルの主張をそのまま受け入れることも、批判的精神を失い、自分の思想や主義を育むことを阻害しているのでは、とも思う。古典、新書、悪書等も自分の視点で選択し、清濁を自ら嗅ぎ分け、血や肉にすることが大人ではないかと思うので、これからも出来るだけ、様々な著作に触れ合い、自分の審美眼を培っていきたいと思う今日この頃です。

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